2020年も胃袋はすこぶる快調! お酒好きモデルの味覚を刺激する、〆まで最高の居酒屋を発見

ファッション誌『mina』や『SPRiNG』などで活躍するモデルでありながら、豪快な飲み方がなんとも男らしい! お酒好きを公言するモデル・村田倫子が、気になる飲み屋をパトロールする連載。「同世代の人にもっと外食、外飲みを楽しんで欲しい!」と願いを込めてお送りする連載23回目は、「すこぶる 日本橋店」をパトロール。

呑み屋パトロール vol.23「オリジナリティ溢れる和食にワクワクが止まらないの巻」

「すこぶる」と聞けば、東京・三軒茶屋で呑む機会が多ければ、知っているという人も多いはず。三軒茶屋の茶沢通りで賑やかな風を吹かせている人気店である。

そんな人気店の2号店となる「すこぶる 日本橋店」が、2019年3月に東京・日本橋にオープンした。駅から歩いて数分、路地の一角にある一軒家。1フロア5坪の2階建て。両フロアとも立ち飲みスペースとなっている。

1階はキッチンを囲む活気のあるカウンター席、2階はウッディベースの造り。

黒板には本日のお品書きがずらり。

おすすめドリンクには、なかなかユニークなサワーの種類が。「ほうじ茶ラムサワー」「養命酒サワー」と珍しい割り方だ。この辺り気になるけれど……。まずは「愛媛岩城島 島レモンサワー」で爽やかに乾杯!

「愛媛岩城島 島レモンサワー」550円

そして、湯気をまとって運ばれてきたのは、名物「煮込み」。

「煮込み」580円

本拠地・三軒茶屋店でも愛されている、ここのエースだ。

ごろごろっと豪快な牛すじ。見てくれはゴツいのに、口の中に入るや否や、ほろりほろりと解かれて、旨味を溢す。ほんのり甘いだしが存分に染み込んだ豆腐もたまらない。

さすがエース、初っ端から飛ばしてくれる。

「おまかせ3点盛り」880円

この色鮮やかな盛り合わせは、おばんざいシリーズの「おまかせ3点盛り」。

 

赤カブの千枚甘酢漬け、マカロニサラダ、焼き舞茸とせりのお浸し。つまみにちょうどよい量で、お酒のお供に心強い……そんな顔ぶれがワンプレートに勢ぞろいするのはうれしい。

これ、本当にいけるんですかね!? と、私が見つめているのは、ただのピーマンの肉詰めではない。「ピーマンの肉詰め 焼かない」だ!

「ピーマンの肉詰め 焼かない」530円

子供の頃から、ピーマン=苦いというイメージを植えつけられた世代。不本意に世間から“癖が強いやつ”というレッテルを貼られているピーマン。そもそも生で食べられるの?

 

半信半疑、いざ一口……。え、苦くない。シャキッとした食感、爽やかな生ピーマンの身のこなしは濃厚な味つけの肉あんと相性良し。むしろ王道の焼きより、こちらの方が好みかも。(あんなにビビっていたのに)

新たな境地を得た村田、なんだかレベルアップした気がするよ……。ありがとう「すこぶる」さん。

 

さらに私が衝撃を受けたのは、このドレスアップした銀杏たち。

「銀杏のパルメジャーノ」

ほくほくに揚げられた銀杏、旨味と塩気をまとったチーズと合わされば……。おいしいの掛け算の破壊力たるや! この組み合わせを考案した方への拍手が止まらない。和をベースに、面白い仕掛けと提案に満ちたすこぶるのメニュー。今宵はまだまだ終わらない。しっかり〆をいただこう。

 

見よ、この「信州ポークカツサンド」を!

「信州ポークカツサンド」970円

なんて麗しい断面、容姿からして尊い。しかも、おつまみ用にカツが単体でも添えられてるところがまた推せる。

 

カリカリに揚げられたカツ。噛みしめるとじゅわんと滲み出るだし、トーストされたパンがそれを柔らかに捕らえて吸って、口内では最高のハーモニーが奏でられる。

お腹は結構満たされていたはずなのに、カツサンドに伸ばす手は止まらない。〆にもなるし、エンジンにもなる、魅惑のフードだ。(そしてお酒もよく進む)

 

ちなみに、実はカレーもすこぶる 日本橋店の人気看板メニュー。

スタッフさんのカレー好きが高じて、ランチタイムはがっつりカレーを振舞っているのだとか。本格的なスパイスカレーを呑みの席でも味わえる。今回はカツサンドに浮気をしたが、次の〆は絶対にカレーにしよう。

オープン間も無く早い時間から人が集い、店を出る時には満席。早くもこの地のサラリーマンの心を掴み、憩いの場と化している「すこぶる 日本橋店」。立ち飲みではありながら、この居心地の良さとコストパフォーマンス、みんなが虜になる理由、わかるよわかる。だって筋肉量がありえなく少ない(体力が乏しい)私でさえ、楽しくて立っていることを忘れかけていたよ。

居心地のよい空間。疲れもスカッと飛ぶような、お酒と肴。これをご褒美に今年もお仕事頑張れそう。

 

みなさん、いつも「呑み屋パトロール」を愛読してくださりありがとうございます。今年も張り切っておいしい情報をお届けするので、どうぞよろしくお願いします。

 

<店舗情報>
◆すこぶる 日本橋店
住所 : 東京都中央区日本橋室町1-12-8 日本橋ムロホンビル5
TEL : 03-6665-0366
営業時間 : [月~日] 11:30~14:00 16:00~23:30
定休日 : 不定休

 

文:村田倫子

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「最近は断然、日本酒が好き」というファッション業界人が増殖中だ。そして、私も御多分にもれずハマり始めており、友人との食事も日本酒のおいしいお店を選び、家で飲むのはもっぱら日本酒になった。

「ジェム バイ モト」(出典:さや三毛さん)

数年前からか、東京ファッションウィークの会場では「獺祭(国内外で人気が高い山口・旭酒造の純米大吟醸)」が振舞われるようになった。ファッション系のパーティには必ずシャンパンというのがお約束だったので、日本酒なんて新鮮! と思ったのが数年前のこと。今ではファッションショーの前後に一杯というのが、年に2回のルーティンになっている。日本酒=オシャレというイメージがすっかり定着し、もう誰も「渋い飲みもの」なんて言わなくなった。

 

2016年より開催されている中田英寿さんが主催する日本酒イベント「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019」は連日大混雑、過去最大の盛り上がりを見せたそうだ。ユニクロのUTでは日本全国から崇高な酒造りの歴史を持つ酒蔵をセレクトし、そのデザイン性や哲学や思想をデザインにしたコラボレーション企画「SAKAGURA」をスタート。酒蔵モチーフのTシャツは海外で驚くほどの売れ行きだ。金沢の老舗酒蔵、福光屋の有機純米酒ブランド「禱と稔(いのりとみのり)」のラベルデザインをファッションブランド「ミナ・ペルホネン」のデザイナー・皆川明さんが手がけたことも、この春話題になった。

 

都内では数年前から日本酒を受け入れる土壌ができていたように感じる。例えば下町にある角打ちを前面に出した酒屋が流行っていた時期もあり、地酒を取り扱う店も話題になった。その後お酒のムーブメントは地酒→ワイン(感度のいい人々にはナチュラルワイン)→ハイボールと流れてきた。そして今、日本酒バルと呼ばれるお店が増え、さらに日本酒の輸出は絶好調、先日は海外出張の際に「磯自慢(地元静岡のお酒)」をお土産にしたのだが、予想以上に相手が喜んでくれた。

「ウメバチ」 (出典:CaffeLogさん)

米と水に麹、杜氏の技術と自然の生み出す化学の結晶である日本酒。自然とその土地、人の智と微生物との絶妙なバランスがなければ美酒は生み出せない。極めてシンプルな素材の中に果てしない可能性を持つ日本酒に、ある種のストイックさを感じて、クリエイティブ系の人たちは魅了されてやまないのだ。

 

しかし初心者にとって日本酒はなかなかハードルが高い。銘柄が多く、また製造法も多様、どうやら辛口とか甘口といった言葉だけで味を表現するのは間違っている(邪道)らしいし、素人にとってはなかなかとっつきにくく難しいイメージがある。しかし、酒選びのプロのいる店なら自分の好みの酒にきっと出会えるはずだ。

日本酒の可能性を広げる伝道師:ジェム バイ モト(恵比寿)

出典:かおすぷらんくさん

料理人や蔵元の方々に愛される日本酒のスペシャリスト千葉麻里絵さんが店長を務めており、千葉さんの酒に対する熱い情熱と創作料理、そして銘酒のラインナップが多くの人を惹きつけているジェム バイ モト。ガラス窓のエントランス、コの字形の木のカウンター、アンティーク調のおしゃれな内装、小さめの可愛い洋酒グラスというスタイルは日本酒=和風という固定観念を裏切ってくれる。おつまみのメニューもユニークで日本酒とのペアリングも楽しめ、ブルーチーズのハムカツ+どぶろくといった風に意外な組み合わせで日本酒の幅広さを感じさせてくれる。

この日はココナッツ風味の煮込み、ハマグリ揚げ、カルパッチョ、ジュンサイとミョウガの酢の物などとそれらに合わせお酒を頼んでみた。メニューを見ても分からない、そして自分の好みすらわからない!という私でも、拙い言葉で好みの味を伝えたり、提供されたお酒にコメントしたりするだけで、理想のお酒に出会うことができた(その名は「而今」)。通な人はもちろん、日本酒初心者にも多種多様な方法で日本酒の魅力を伝えてくれる、全ての客に優しい店。できる限り新鮮な状態で飲み切るために4合瓶のみを揃え、-5℃の冷蔵庫で徹底したお酒の管理のもとに、惚れ抜いた蔵元の銘酒だけを出す。日本酒愛に溢れた千葉さんの店、きっと日本酒の新しい魅力に気づかされるはずだ。彼女出演の映画、漫画本も出ているので見ると興味がわくはずだ。

和のつまみと店主の愛溢れる日本酒トーク:ウメバチ(渋谷)

出典:saiworldさん

渋谷駅からすぐ、看板のない隠れ家的な日本酒バー。日本酒は常時50~60種類のストックがあり、うち10種類をフレッシュなラインアップでローテーションしているそうだ。店主の梅澤さんは、もともと日本の伝統や文化を伝えるプロジェクト「富士虎」の一員として、全国各地の酒蔵や工芸作家を訪ね歩いており、そこで出会った料理や酒、器を店で出している。その土地で愛されている味を知ってもらいたい! との思いで現地の酒屋から仕入れた、味わい深く珍しい日本酒が魅力。ここでしか味わえない酒がある! とおいしいもの好きたちが殺到している。

出典:mamemakiarareさん

朝絞めの鶏を仕入れ、刺身や鍋などで提供しているが、中でも人気なのがささみ昆布〆だ。しっとりみずみずしい肉の食感と、噛むほどに鶏と昆布の旨味が滲み出て日本酒がどんどん進む。もも、レバー、ハツなど新鮮な鶏刺しも絶品。塩やワサビを付けて、キリッと強めで清やかな純米吟醸とともに。パクチーしゃぶしゃぶやクレソンしゃぶしゃぶ、舞茸のにゅうめんなど〆におすすめな温かいメニューも健康的で大人にはうれしい。

そば屋なのにつまみのレベルがピカイチ!:そば処 福島屋(駒場東大前)

ファッション業界の若手スタイリストやエディターたちに絶大な支持を誇る町のおそば屋さん。人気の理由を聞くと、「とにかくつまみがうまいから!」「つまみを食べすぎてそばまで辿り着かない」そうだ。美食ストリートとして近年話題の淡島通り沿いの店、外観はいたって普通のそば屋、中に入っても田舎のそば居酒屋風の渋い雰囲気だ。客層はご近所の子連れファミリー、アパレル系若手メンバー、奥の席には70オーバーと思われる男性の集まり。雑多な雰囲気が自然で心地よい。

日本酒の種類は、有名どころの地酒が7種類、迷わせないけれど大事な銘柄は押さえていて好感度は高い。特記すべきはつまみメニュー。かつお土佐造り、霜降り馬刺身、イワシのなめろう、ズワイガニほぐし身かにみそ入り、モツ煮込み、チーズメンチ、納豆オムレツと魚料理からお子様メニューまでなんでも来い。何を頼んでも想像を超えるレベルの高さで驚く。私は水ダコポン酢、モツ煮、トウモロコシとソラマメの天ぷら、刺身など軽く抑えて〆のそばをいただくことに成功した。グラスで日本酒2杯、つまみからそばまで食べて1人4,000円ほど(3人で訪問)。安く飲みたいアパレル系男子たちに人気なわけだ。

 

日本酒の魅力を知ってからというもの、行きたいお店が無尽蔵に増えて、スケジュール組みに苦戦している。代々木八幡の「酒坊主」はマストだと聞くし、予約の取りにくい名店「産直屋 たか」にも行かねば。神泉の「うつらうつら」も気になっている。来週は女友達と「七草」に、再来週は目黒の「コメコメ」に訪問予定。この通り、ディナーの予定のほとんどが日本酒のお店で埋まっている。一緒に行くのは、仕事関係の友人たちだ。

 

ミニマムな材料から果てしなく広がる世界に夢を感じていたり、まだ詳しい人が多くない日本酒に、先んじて詳しくなりたい!という開拓者精神もあったりする。まだまだおしゃれ業界の人々は日本酒初心者。新しいおいしさを知ってワクワクしているところだ。

撮影・文:小泉恵里

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