練りものが、好きだ。かまぼこ、ちくわ、つみれ……なんでも好きだ。おでんなんかに入れても美味しいし、そのままでもウマい。1品でこれほど有能な食材というのも、なかなか珍しいのではないか。
さて、鳥取の名物に『とうふちくわ』というものがある。その名の通り、豆腐とちくわが合体した食べものだ。その響きだけでもヘルシーそうだし、なにより美味しいので近場で購入できるならばリピ必至である。しかし現実は、そうもいかない。ということで、自作してみることにしたぞ。
・鳥取県民のちくわ愛
今一度『とうふちくわ』について説明しておこう。木綿豆腐と白身魚のすり身を混ぜて蒸し上げた、鳥取県中東部に見られる加工食品だ。かつて鳥取藩主が魚の代わりに豆腐を食べるようお触れを出したことにはじまるとか、貴重な魚の代替品として生まれたものであるなどと言われているらしい。
鳥取県出身の亀沢記者に聞いてみたところ
「鳥取の人は、かなりちくわを食べるよ。でも普通のちくわはあまりなくて “とうふちくわ”と “あごちくわ” の一騎打ちって感じかな」
と教えてくれた。
総務省統計局のサイトを見てみると、確かに鳥取市はちくわの支出金額が全国トップ(2017年~2019年平均)だ。鳥取の人が「ちくわをかなり食べる」というのは、本当らしい。亀沢記者の言葉に従えば、この数字をたたき出している背景には “とうふちくわ”と “あごちくわ” の存在があるということだろうか。
・作るしかない
記者もその『とうふちくわ』を手に入れる機会に恵まれたため、さっそく食べてみた。なるほどこれは、不思議な食感と味だ。なにかと問われれば「ちくわ」と答えるが、豆腐らしさも存分にある面白い食べものだ。豆腐もちくわも大好きなので、これは良い。ウマい!
しかし、そのへんのスーパーで気軽に購入……といかないのが、困ったところだ。もちろん、ネットで取り寄せることはできるが「今食べたい!」となった時が問題である。こうなったら残された手段はひとつ。そう、自分で作るしかない。
・そこそこ「とうふちくわ」
用意するものは、スーパーで売っているちくわと木綿豆腐──以上だ。豆腐を細長く切って、ちくわの穴に詰めるだけ。めっちゃ簡単!! 美味しいものと美味しいものを組み合わせているので、どうしたって美味しく仕上がるはずだが、問題は『とうふちくわ』の味に近づけるかどうか。
実はそれほど期待していなかったのだが、食べてみるとそこそこ『とうふちくわ』の味だった。食感はやや異なるが、どうしても食べたい時にその気持ちを抑えるくらいにはアリの味である。
まさかこんな、ちょっとしたことで『とうふちくわ』に近い味を楽しめようとは。我ながら、割とグッドアイディアだったと思う。非常に手軽でもあるので、今晩のおかずの1品に『セルフとうふちくわ』はいかがだろう。わさび醤油なんかで食べれば、酒のアテにもなって良いぞ!
参照元:食のみやこ鳥取県「とうふちくわ」、総務省統計局
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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喫茶店のナポリタンやオムライスには何やら心惹かれるものがある。ナポリタンは思いきりケチャップ味で、オムライスは今っぽい “ふわとろ” ではなく、薄い卵でしっかり包んだタイプだとなお良い。そしてこの場合、カフェではなく喫茶店であることが非常に重要だ。
さて、毎度毎度ワケの分からないアイテムを出しては我々を驚かせてくれる「ローソンストア100」だが、今度の新商品は『サテンのオムライス風パン(税抜100円)』だという。なんてグッドタイミング。しかし……発売を前に届いたサンプルを開けてみたところ、やはりそこは安定のローソンストア100であった。何やコレ。
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ただ、そもそもの疑問として、オムライス風のパンとは一体何なのか? 袋から出してみると……
ぶっちゃけただのパンにしか見えない。
・嫌な予感
パンの上にはケチャップで「N」? みたいな文字が書かれており、パンの色と相まってまあ何となくオムライスに見えなくもないが……ま、まさか……それで『オムライス風パン』なのか? え、見た目の話!? さすがにそれはないだろ!
いやしかし……ローソンストア100ならあり得る。アイツらたまに本気でそういうことやってくるからな。卵をたっぷり使ったパンにケチャップで文字を書いて「オムライスです」はマジであり得る。油断は禁物だぞ。ていうか、「N」って何なんだよ! のび太のシャツかよ!!
・急転
もはや昭和~平成期の のび太のシャツにしか見えなくなってきたが、ここで確認のため半分に切ってみたところ……
次の瞬間、衝撃が走る。
まさかの……
パンの中にライス……!!
・斜め上
な、何ィィィィィィイイイイ!? そう、パンの具材として卵だけでなく、なんとケチャップライスが詰め込まれていたのである。その発想はなかった! さすがに想像の斜め上というか、もう普通にオムライス食えよという気分にさえなってしまう。何なんだこれ。
ただ、もっちりしたパンともっちりしたケチャップライスとの相性は決して悪くない。オムライスなのかどうかと聞かれると少々悩むが、惣菜パンとしては割とありだし、軽く温めるとよりおいしく食べられた。もっとケチャップライスが入っていてもよかった気がする。
やはりローソンストア100は一筋縄ではいかぬ相手だ。さて、ここで再び気になったのが、ケチャップで書かれた「N」という文字は一体何だったのかという点である。主役の2人の名前は三橋と伊藤だから「N」関係ないし……これ何の「N」?
・謎
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が!
担当者「ケチャップの『N』は生産上の都合によるもので、映画とはまったく関係ございません」
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やはり何から何まで想像の斜め上だったローソンストア100。『サテンのオムライス風パン』を含む映画とのコラボ商品は本日7月15日発売なので、気になる人はチェックしてみて欲しい。一通り食べたが、4つの中でもっとも斜めってるのが本商品であることは間違いない。
参考リンク:ローソンストア100
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.