みなさんは、ウナギをどのようにして食べるのが好きだろうか。蒲焼や白焼、丼にせいろ蒸し。変化球として、うざくや八幡巻なんかも良いよな。何をやっても美味しいが、身近にあふれるのは和風な味付けである。たまには、全く違ったジャンルのウナギを味わってみたい。
そんなこんなで『食戟(しょくげき)のソーマ』に登場する「鰻のマトロート」にチャレンジだ! しかしちょい難しいのでこの場では “なんちゃって”版をお届けすることを、お許しいただきたい。こちらは簡単で、市販のウナギ蒲焼をソースにぶち込むだけだぞ。それではやってみようー!!
・網脂なんてどこに売ってるの
『食戟のソーマ』はタイトル通り、料理バトルがテーマの漫画だ。「鰻のマトロート」も、ある食戟で登場するメニューである。作中で「鰻のマトロート」と言えば、ウナギにスモモを巻き込み網脂(クレピーヌ)で包むという凝った料理。
しかし網脂なんて、田舎のスーパーには置いていないので断念だ。単行本では網脂などを使用せずとも、ウナギの蒲焼で代用可能である旨が書かれていた。そこで漫画の料理シーンを観察しながら、蒲焼で何とか作ってみた次第である。
【材料】
・ウナギの蒲焼:1本
・玉ねぎ:1玉
・ワイン:適量
・バター:適量
・ブリオッシュ(またはパン):適量
・マッシュポテト:適量
【作り方】
1.玉ねぎをみじん切りにし、バターで炒める。
2.玉ねぎがしんなりしてきたら、玉ねぎが隠れるくらいにワインを入れる。
3.アルコールが飛んできたところで、ウナギの蒲焼を入れる。
4.ウナギが温まったかなというところでウナギを取り出し、ソースに塩コショウ、シナモンなどで味付けする。
5.煮詰まったソースをウナギにかけて完成。最後にブリオッシュ(またはパン)やマッシュポテトをそえる。
・パンとポテトはマスト
正直、ウナギとワインが合うのか甚だ疑問だった。もとは淡白な魚ではあるのでイケるかもしれないが、とんとイメージができない。作りながらも「大丈夫なのかコレ……美味しいって言ったって、漫画の中だけの話なのでは」と不安はぬぐえなかった。
仕上がりはオシャレな感じではあるが、相変わらず味の想像が全くつかない。こうなれば、ごちゃごちゃ考えていてもしゃーない。食べてみるしかない! いざままよと口の中に入れたところ、なんということでしょう。ウマい。
ウナギの脂が溶け込んだソースが思いのほかまろやかで、口の中に優しい香りがフワッと広がるのだ。漫画の中では、登場人物が「付け合わせのブリオッシュとマッシュポテトにソースを絡め、ウナギの身も一緒くたにしてほお張れ」と言っている。
その言葉に従いすべてをまとめて食べると、これがめちゃめちゃ美味しい!! ウナギとポテトの相性がこれほど良いとは知らなかった。ソースが絡んだウナギの旨味が、じわっとポテトに染み込む感じがタマラナイではないか。
なるほど、これはブリオッシュ(記者の場合はパン)とマッシュポテトはマストで用意すべきだ。この一体感を味わってはじめて、このメニューは完成すると言えるだろう。
いやはや、ウナギも奥が深い。この他にもいろいろな料理に活用できそうな、可能性を感じさせる魚である。奇しくも2020年7月21日は土用の丑の日だ。今年はあなたも、いつもと一味違うウナギ料理に挑戦してみてはいかが?
参考リンク:週刊少年ジャンプ『食戟のソーマ』
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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ひよこ豆のお好み焼き?クレープ!?クセになる美味しさ、南フランス名物「ソッカ」とは
フランスといえばバゲットやエスカルゴなどが有名ですが、南フランスには「ソッカ」と呼ばれる名物があるのです。名前を聞くだけではどんなものか予想のつかないこの料理。一度食べるとやみつきになる可能性大の南仏名物を紹介します。
ソッカが名物のニースって?
(C)shutterstock
フランス観光といえばパリですが、実は南フランス、イタリアに近いコート・ダジュール(青い海岸)と呼ばれる地域の中心都市ニースは、一年中バカンスに最適で旅行客にも人気のあるエリアです。
晴れの日が多く、一年中温暖な気候で、早ければ5月下旬〜6月上旬頃から海で泳げるニース。歴史上イタリアを統一していくサルデーニャ王国の前身であるサヴォイア公国に属していたので、イタリア文化の影響を受けている都市でもあります。電車で30分も行けばイタリアということもあり、街のあちこちでイタリア語を耳にするほど、イタリア人も多く訪れます。
食文化もイタリアの影響があるのか、アンチョビやオリーブが乗ったピザやトマトがベースのラタトゥイユなど、どことなくイタリアを感じさせる食べ物が名物だったりします。
そんな食文化を持つニースの名物「ソッカ」とは!?
クレープ?お好み焼き?「ソッカ」って・・・!?
(C)shutterstock
日本人にとっては覚えやすい名前の南仏名物ソッカですが、歴史は中世にまで遡り、イタリアのリグリア地方というところからきたそうです。ニースでは朝早く働く人や漁師さんが食べたようです。
そんなソッカですが、一言で説明するとひよこ豆でできたクレープのようなものです。材料はひよこ豆の粉とオリーブオイル。
パン釜と同じぐらいの大きさの深皿に生地を広げて、パン釜で焼き上げます。表面はカリッ、中はふわっとしているのがやみつきポイント。塩胡椒で味付けをしているので主食として食べても良し、地元に人はおつまみや前菜として食べるようです。
どこで食べられるの?
(C)shutterstock
そんな名物のソッカですが、ニースの旧市街の屋台や食堂で食べられます。
ニースの旧市街は細い通りがたくさんあって初めてだと道に迷いやすいのですが、分かりやすい場所だと、旧市街のサレヤ広場の市場で屋台のような感じでお店が出ているのでそこで買ってソッカを食べることができます。海辺で食べるのもおすすめ!
旧市街を歩いているといたるところにソッカという看板を見つけられるので、簡単にソッカを食べることができるのですが、ぜひおすすめしたいのが「Chez Rene Socca」というお店。
トラム沿いの道から旧市街に入ってすぐあるお店です。いつも行列ができている人気店で、人気の秘密は熱々でカリカリのソッカが食べられる。そして値段も3〜4ユーロほどと、お手ごろな上に他のニース名物も食べられるお得感。そして何よりも下町感溢れる食堂のような雰囲気が何度きても落ち着くのです。
(C)AYA
実際のChez Rene Soccaのソッカ。焦げ目がまた美味しい!筆者がニースに住んでいた時、ソッカが食べたくなったら迷わずこの店に行っていたほど、お気に入りのお店です。
住所:2 Rue Miralheti, 06300 Nice, France
電話番号:+33 4 93 92 05 73
営業時間:火曜〜日曜9:00~21:00、月曜定休日
アクセス:
トラム駅Cathédrale – Vieille Ville駅で下車し、徒歩5分
ちなみにソッカの味を日本に帰ってからも楽しみたい!という人には、ソッカの粉やソッカチップスをお土産に買ってみてはどうでしょうか。ソッカチップスはソッカをポテトチップス状にしたもので、スーパーでも売っていますよ。
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