お漬け物屋さん「丸仁」の新しいコンセプトショップ「丸仁の森」
浅草と柴又に店舗を構えるお漬物屋さん「丸仁(まるじん)」。浅漬け、古漬け、佃煮など、季節や天候によって40種類もそろっています。近年は自社農園や契約農家さんと野菜作りの研究に取り組み、今の時代に合ったお漬物や広い世代に愛される佃煮の商品開発に力を注いでいます。
そんなお漬物屋さん「丸仁」の新しいコンセプトのお店が、今回立ち寄った「丸仁の森」です。雪のように真っ白な外観で、看板の書体が美しいお店に、お漬物屋さんの古風なイメージが吹き飛びました。
店内には、白だしごぼう・ラー油生姜・ザーサイなど定番のお漬物、佃煮、乾物がきれいに並べられています。
ほかにドレッシング、おやつのにんにく、ごまいわしといった意外性ある商品もあって、どれも体に良さそうです。
岩手県のミルクソフトクリームを実食
その中で注目したスイーツが「ナチュラルミルクソフトクリーム」です。
岩手県遠野市の「多田自然農場」直送、ソフトクリームのために育てられたという牛さんから届く牛乳で作ったソフトクリームです。お味はバニラ・抹茶・ミックスの3種類(各450円・税込)。その誠実さが伝わってくるソフトクリームの説明が壁に貼ってありました。
注文してからお店の方が丁寧に巻いてくださった「ミックスソフトクリーム(抹茶・バニラ)」。その食感は、柔らかすぎず硬すぎず、ゆっくり味わえるちょうどよい口当たりです。
真っ白なバニラと穏やかな緑の抹茶。バニラを一口食べると、生クリームのようにミルキーで爽快な牧場に来たような心地に・・・。抹茶は渋すぎず濃すぎず、ミルク感あってマイルドなので、お子さんでも食べやすいほど優しい抹茶です。
ミルキーで濃厚なのに後味はさっぱり、冬でも食べたくなるソフトクリームです。
ジェラートやシェイクも登場!秋から新しい装いに!
ちなみに、新しくソフトクリームと同じ多田自然農場の牛乳を使用した 「ヨーグルトシェイク」も販売開始されました。プレーン(500円・税込)・キウイ・ストロベリー・マンゴー・ブルーベリー(各550円・税込)の5種類。
さらに2020年夏から「シャーベット&ジェラート」も登場しているようです。リッチマンゴーシャーベット・季節限定キウイジェラート(各400円・税込)とあり、ソフトクリームとともに食べ歩きにピッタリですね!
実はお店が2020年9月に右隣の角地に移転予定とのこと。住所はそのままに、和風の外観に生まれ変わるそうで、今から楽しみです!
お漬物と同じようにソフトクリームにも真摯な姿勢が向けられている丸仁の森。にぎわう浅草の仲見世を少し離れただけで、素敵なスイーツと出会えたうれしい発見でした。浅草の景観を楽しみながらスイーツ休憩とお土産をゲットできる穴場スポットに、ぜひ立ち寄ってみてください。
住所:東京都台東区浅草1-35-6
営業時間:平日10:00~17:00、土日祝10:00〜18:00
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため時短営業
定休日:不定休
交通:「浅草駅」A4出口から徒歩約7分
HP:https://www.otsukemono-marujin.com/
[all photos by kurisencho]
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ポン酢をスープに配合した “さっぱり系二郎” は本当にさっぱりしているのか検証してみた / 東京・渋谷「凛」
たとえ「ラーメン二郎」を食べたことがなくとも、「二郎と言えばこってり」というのは多くの人にとっての共通認識だろう。二郎がこってりでなくなるとしたら、核戦争とパンデミックと隕石衝突が同時に起こった末に地球最後の日がやってきた時くらいだろうと、筆者もまたそのように思っていた。
だが、どうやら「こってりではない二郎系ラーメン」はすでに完成しているらしい。とあるラーメン屋では、にわかには信じがたいことに「さっぱり系二郎」が食べられるというのだ。人智を超えた響きにつられ、気が付けば筆者の足は現地に向いていた。
やってきたのは東京・渋谷にある「凛」という二郎系のラーメン店である。
店先の看板に「しょうゆ(800円)」や「塩(930円)」などのメニューが記してあり、最上部にはなんと「ポン酢(900円)」の文字が。そう、このお店ではポン酢を使った二郎系ラーメンを提供しているのだ。
かくして「さっぱり系二郎」は普通に人智の範囲内であることが判明したわけだが、それにしても驚きのメニューだ。未体験の身からすれば、本当にさっぱり系として成立しているのだろうかという疑問も湧く。
なにせ二郎とポン酢は、それぞれこってり界とさっぱり界の元締めであり、水と油が泣いて逃げ出すような好対照の存在だ。喧嘩どころか、互いに一切の手心なしで殺し合いそうな予感さえある。
願わくは丼の中で手を取り合い、共存していてほしい。融和への願いを胸に秘めつつポン酢ラーメンを注文したところ、10分ほどで実物が到着した。
麺の上にうずたかく積み上がったもやしとキャベツは、まさしく二郎のランドマーク。縮れた太麺も含め、見た目は完全に二郎のそれである。注文時に「ニンニク入れますか」と聞かれて瞬き1つのあいだに「入れます」と答えたため、ニンニクもトッピングされている。
肝心の味の方はいかがか。やや緊張を覚えながらもスープを飲んでみると、まずさわやかな酸味が口の中に広がった。ポン酢そのものの味というわけではなく、ラーメン向けにマイルドに調整されている。実にほどよい酸っぱさだ。
そしてポン酢の要素のあとに、すかさず二郎の風味が通り過ぎていく。独特の醤油感と、パンチのあるニンニクの香り。柔らかめの麺をすすってみても、ポン酢に負けないジャンキー成分が確かに絡んでいる。
例えるなら、ポン酢の海の上を二郎の風が吹き抜けていくような感じだ。有史以来初めて使われたであろう比喩を使ってしまったが、ともかくこれはまさしくポン酢二郎、さっぱり系二郎と呼ぶほかない一品である。
味といい具材のボリューミーさといい、「二郎を食べている」という感覚に十分没入できるし、なおかつ濃厚さと絶妙に溶け合う爽快感までも堪能できる。ここまで徹底的な融和路線が打ち出されていたことに、己の不勉強を悔いるほかない。
歴史は自分の知らないあいだに動いているものだ。地球最後の日などではなく、ここから新たな時代が始まっていくのだろう。二郎をよく知る人こそ、このラーメンを食べればそんな感想を抱くに違いない。ぜひともご賞味あれ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 凛 渋谷店
住所 東京都渋谷区宇多川町6-20
営業時間 11:00~15:00 / 18:00~22:00
定休日 日曜
Report:西本大紀
Photo:Rocketnews24.
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