ほろほろと口の中でトロける豚角煮。染みだすタレの味がまた格別だ。私(中澤)は、豚の頭で角煮を作ってみるくらいの角煮好きである。でも、長時間コトコト煮込まなければならないのが玉にきず。思い立ったらすぐ食べたい!
そんな時に役立つのがコンビニに売っている豚角煮のお惣菜パック。なんとこれ、レンチン1分20秒(500wの場合)で豚角煮が食べられてしまう。
ヤダ便利! 玄関開けたら2分で角煮の時代だ。しかも、驚くべきことに大手3社どのコンビニにも売っている。そこで気になった。ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンで1番ウマイ豚角煮はどれなのか……と!!
・価格
さっそく、購入してみると、1番安かったのはファミリーマート「じっくり煮込んだ豚角煮」で税込321円。逆に、セブンイレブン「金の豚角煮」は最も高い税込388円だ。ローソン「豚角煮」はファミマ寄りの価格で税込328円である。
ローソン、ファミマ対セブンの構図が早くも出来上がっている気がした。セブンの勝負どころは、1つだけ抜けているこの価格を納得させられる横綱相撲が取れるかどうかにある。対してローソン、ファミマはセブン相手にどこまでやれるかが勝負どころだが……はたして?
・注意事項
と、食べ比べる前に、レンチンについて、どの袋にも同じ注意事項が書かれているため触れておきたい。それは電子レンジにいれる際の袋の置き方についてだ。レンチンする際は……
必ず袋を立てて電子レンジの中心に置こう。ちなみに、封は閉じたままで大丈夫。レンチン直後は袋が膨らんでいるが、すぐに蒸気口から湯気が逃げるので袋の端を素手で持って開けることができるぞ。というわけで、それぞれの角煮を皿に開けてみた。
・ローソン
見たところ、肉厚さではローソンとセブンイレブンが競っている。価格的な王者セブンは当然として、60円安いローソンにここまでゴロリとした肉が入っているのは天晴だ。まずはローソンを食べてみると……
肉から甘めのタレが染み出し、ホロホロと溶けるようだ。さすがは、袋の中でつけられていただけあり、芯までタレが染みた角煮は十分すぎるほどに熟成されていると言って良いだろう。
タレの味はかなり濃厚で甘みが強め。あんかけくらいトロみもあり、非常によく絡むのでより甘く感じる。この甘さがローソンの特徴と言えそうだ。
・ファミリーマート
続いて、ファミリーマートを食べてみよう。ファミマの角煮は他の2種に比べて肉が薄め。しかし、個人的に注目しているのは、封を開けた瞬間、しょうがの匂いが漂ってきたこと。
そう、ファミマの角煮のタレには唯一、しょうがが入っている。食べてみたところ、やはり、しょうがはかなり良い仕事をしていた。
甘みをスッと流すタレの味はローソンにはない爽やかさがある。タレの粘度が低くサラサラ系なところもスッキリした味わいでグッド。軽めに食べたい人にとってはローソンよりもこちらかもしれない。角煮でもシバくかという気分の時には最適である。
・追い詰められたセブンイレブン
肉のローソン、タレのファミリーマート。角煮における、活路2つはすでにおさえられたと言っても過言ではない。というか事実、これに価格分の満足感を与えるならどういう部分で差をつければいいのだろうか。レフェリーとして端から見ている私ですら想像がつかない。絶対絶命である。
だが、王者「金の豚角煮」は動かない。その表情には悲愴な決意を表すようにタレがにじむ。受けて立つというのか? ならば私も止めはすまい。ひと思いに食べてみた結果……
こ、この肉は……!
脂と身のバランスが最高だ!!
噛むとトロけるコラーゲン。しかし、決して脂だけではなく、ホロホロとした肉の食感も混じり、バラ肉の旨みが口の中で弾ける。豚さんや! 豚さんパラダイスやァァァアアア!!
タレの味は若干薄めの甘口なのだが、それが豚の旨みをさらに強く意識させるのかもしれない。このバランスの良さはさすが王者。60円高いことにも納得である。
・群雄割拠
見事、背水の陣を切り抜けたセブンイレブン。「金の豚角煮」はまごうことなきコンビニ角煮界の王者と言える。しかし、正直、ここまで個性豊かな激闘になるとは思ってもみなかった。3社とも天晴なり。角煮好きはぜひ1度群雄割拠のコンビニ角煮の味を確認してみてくれ!
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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【台湾】九份・基山街で食べ歩きの定番!地元民に愛される「阿蘭草仔粿」の草餅とは
(C)MayuTsutsui
「阿蘭草仔粿」とは
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台湾の観光スポットである九份。そんな九份のメインストリートにあたる基山街に一際行列を作るお店を発見。
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それが「阿蘭草仔粿」(アーランツァオツァイクー)というお店です。基山街で3世代続く老舗のお店で、常に多くの人で賑わいを見せています。
草仔粿とは、日本の草餅やよもぎ餅のようなスイーツ。春の七草の一つであるゴギョウを練りこんだもちもちの草餅のことで、台湾では伝統的なおやつとしてお正月や帰省のお土産にするそうです。
(C)MayuTsutsui
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店の奥では、一つ一つ丁寧に作られています。店頭は混雑していますが、商品が限られているので列はすぐに流れて数分ほどで購入できました。
定番の「甜紅豆」を実食
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草仔粿は1つ15元。小豆や緑豆、干し大根など4種類のアンがあります。今回はお店の方オススメの小豆が入った「甜紅豆」を頂きました。
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あっさりとした小豆が、甘すぎず食べやすいのが特徴。生地には、もち米とタロイモを使用しているので日本の草餅よりもお餅が柔らかくモチっと感が強い印象です。
1つずつ袋に入っているため、手が汚れる心配が無いのも嬉しいポイントですね!食べやすく、食べ歩きにも最適な一品。九份を訪れた際は、「阿蘭草仔粿」の草仔粿で小腹を満たしつつ、お土産を探すなどしてみてはいかがでしょうか。
住所:新北市瑞芳區基山街90號
電話:(02)24967795
営業時間:9:00〜20:00(土・日曜〜21:00)
休み:無休草仔粿 1つ 15元
※現金のみ
九份については、以下の記事も人気です!
『【台湾】九份は台北からすぐ!おすすめのお土産と食べ歩き、街並み散策まで』
『まるで異世界!神隠しに遭いそうな、情緒ある台湾の町「九份」』
他にはこんな記事もあります。
あわせて読んでみてください。
松屋『海老のチリソース定食』を食べてみた / ガチめな辛さとプリップリの海老でクオリティ高い!!
松屋がこんどはエビチリをテスト販売しているらしい。公式Twitterによると、2020年8月18日からやっていたようだ。実施中の店舗を見てみると、北海道から福岡まで、テスト店舗はわりと全国に分布している。
松屋はTwitterにて「控え目に言ってサイコー」と、自信に満ちた様子。さっそく食べてみたところ……ガチめな辛さ! 海老がプリップリで、いっぱい入ってる!! ご飯が止まらねぇ!!!
・海老のチリソース定食
『海老のチリソース定食』はノーマルが730円(税込)からで、W定食は1130円(税込)から。ライスは大盛り無料サービス中。60円増しでポテサラをつけるオプションもあるようだ。
券売機には「こちらの商品は辛いメニューです」との注意書きも。どれにするか少し迷ったが、やはり最初から全力で迎え撃つべきだろうと思い、W定食を選択。
待つこと5分ほどで到着。
割と気前の良いボリューム。匂いの時点でそれなりに辛そうなのがわかる。卵でとじられており、上からだとエビがどれほど入っているのかよくわからない。
・プリプリがゴロゴロ
しかし、エビチリにおいて最も重要なのはエビだ。特にエビの量は、何よりも優先して明らかにせねばならない。スプーンで混ぜてみたところ……
出てくる出てくる。卵の下にはエビがゴロゴロと入っている。それこそ、ごろチキにおけるチキン並の割合でエビが入っている。真っ赤なエビの泉。ノーマルだと恐らくエビも半分くらいになると思われるので、この感動はW定食の特権だろう。
しかもこのエビ。食べてみると、とてもプリップリしているのだ。エビの質と量、ともにハイクオリティなエビチリである。
・辛くて美味い
そしてこの真っ赤なソース。注意書きの通りに辛い! 辛いのが苦手な人には安易に勧めがたいが、この辛さがたまらない。ほのかにケチャップ的な酸っぱさが最初にやってきた後、バチバチと容赦ない辛さが舌と喉を襲う。
チリソースの荒々しい辛さと、ほのかに甘みのある弾力に満ちたエビによる波状攻撃。ご飯の量は大盛り一択だろう。エビチリ一口に対して米3口くらいのペース配分となり、ご飯がどんどんなくなる。
欠点をあげるとすれば、W定食の場合はご飯大盛りでも若干足りなかったことだろうか。米の消費量が超絶に加速してしまう。ノーマルならご飯は十分だろうが、しかしノーマルよりW定食の方がエビ的な満足感は高いだろうし、悩ましい問題だ。
連日の暑さで低下気味だった食欲が、一気に最高潮にまで復活した美味さ。これは、好評でそのうち実施店舗が拡大されるパターンな気がする。
松屋の店舗限定メニューは、場合によっては本当に限定すぎたり、実施店舗が不明で食べたくても食べられないパターンもなくはない。しかし今回は公式Twitterに実施店舗のリンクが投稿されている。トータルで70店舗とそれなりな規模でテスト中なようなので、近所にあれば食べてみてはいかがだろう。
参照元:Twitter @matsuya_foods、松屋
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.